「竜のかわいい七つの子」九井諒子

初めて手にした九井諒子さんの描く漫画。短編の漫画が7編。
どれもこれも面白かった。
「竜」「人魚」「狼男」など、ファンタジーの動物を取り上げながらその実、人間ドラマになっていて、でも中身は童話のようであり、ほのぼのしたり、深いなーと思ったり、ギャグもあったり、と様々な表情があり飽きることがありません。
心が満たされる癒やしの世界観。もうひとつ、それぞれの作品で絵の描き方が違うのです。この漫画、時々読み返す漫画になりそう。九井さんの他の漫画も是非、読んでみようと思います。

 

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

 

 

 収録作品

「竜の小塔」
「人魚禁漁区」
「わたしのかみさま」
「狼は嘘をつかない」
「金なし白祿」
「子がかわいいと竜は鳴く」
「犬谷家の人々」
 
 
 
 
 
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「孤独か、それに等しいもの」大崎善生

「孤独か、それに等しいもの」

 5編からなる短編集。

 

どの話も「喪失」と「再生」を描いています。「喪失=死」だったりします。そこからの心の再生を、喩えるならくしゃくしゃになってしまった紙を丁寧に丁寧に手で皺をのばして、その紙に何か書けるようにする作業過程を描いている・・・という感じに思えました。

だけど、中身をよく知らずに読んでしまった私です。タイトルになっている「孤独か、それに等しいもの」を読後、私は声を出して泣いてしまいました。その理由はここには書けませんが声を出して泣く・・・という行為、自分でも驚きでした。なので、すぐには次の「シンパシー」を読めずに、2日後、残った2編を読みました。たぶん、ラストの「ソウルケージ」が一番、心が締め付けれるほどに苦しい作品なのに、(ラストは再生で終わるのですが)「孤独か、それに等しいもの」でやられてしまった私は「ソウルケージ」は案外、平気でした。そういった点で、この本は忘れられない一冊になってしまいました。

 

 

孤独か、それに等しいもの (角川文庫)

孤独か、それに等しいもの (角川文庫)

 

 

 

収録作品
「八月の傾斜」
「だらだらとこの坂道を下っていこう」
「孤独か、それに等しいもの」
「シンパシー」
「ソウルケージ」
 
 
 
 
 大崎善生の本はずっと以前に「ディスカスの飼い方」を読みました。私が熱帯魚に夢中になりディスカスに興味を持ったころ。恋愛小説でありながら、「ディスカスの飼い方」にも特化していたところが面白かったことを記憶しています。今、この本を探しても家に無いということは息子くんが持っていったかな?
ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫)

ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫)

 

 

 
 
 
 
 

「精神病覚え書」坂口安吾

青空文庫なのでネットでも読めます。坂口安吾自身が精神病院に入院した経験による考察。

以下の文が印象に残り私自身、留めておきたい事柄であるため引用します。

精神病者は自らの動物と闘い破れた敗残者であるかも知れないが、一般人は、自らの動物と闘い争うことを忘れ、恬として内省なく、動物の上に安住している人々である。小林秀雄も言っていたが、ゴッホの方がよほど健全であり、精神病院の外の世界が、よほど奇怪なのではないか、と。これはゴッホ自身の説であるそうだ。僕も亦、そう思う。精神病院の外側の世界は、背徳的、犯罪的であり、怪奇千万である。
人間はいかにより良く、より正しく生きなければならないものであるか、そういう最も激しい祈念は、精神病院の中にあるようである。もしくは、より良く、より正しく生きようとする人々は精神病的であり、そうでない人々は、精神病的ではないが、犯罪者的なのである。

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