犬が好きになったという話。

初めての飼い犬、Kちゃん。

私が高校生の時でした。我が家は父が家を建てたので引越ししました。それまでは賃貸でしたが、念願の戸建。そして自分だけの部屋を持つことが出来ました。庭も広めで祖父は趣味の盆栽を仕事をしつつ楽しんでいました。新居に住み慣れた頃でした。父の友人が転勤する事になりその家で飼っていた犬を譲り受ける事になったんです。最初、母は「面倒がみれない」と反対しました。父は、「自分が世話をするから」と云いました。よくあるパターンです。父は忙しい人で家を空けることが多かったので犬の世話などできるはずないのです。でも、父の言うことは絶対だったし、母も仕方なく折れて、その頃は私も高校生。幼い頃のような犬への怖さは感じなくなっていて、むしろ家にやって来る犬に興味津々でした。

犬が来るという当日の夕方、父が犬をクルマに乗せ連れて帰ってきました。柴系の雑種で、シェパードの血も入っているとか。当時、2才というその子はメスで柴犬と同じくらいの体型でした。初めて間近に見る犬、突然、知らない家にやって来たその犬は玄関先に繋がれて怯えていました。前の家から持参したハウスにも入ろうとしません。尻尾を内側に丸め、震えているその姿がかわいそうで、私は犬のそばから離れられなくなってしまいました。怯えた犬はいつも食べてるというごはんも食べません。水も飲みません。身体を撫でようとすると嫌がり、繋がれた鎖いっぱいまで離れてしまいます。

「Kちゃん、大丈夫だよ」
「Kちゃん、大丈夫だよ」

名前を呼ぶことしか出来なくて、ただそばに座って居ました。お腹はとっくに空いてるはず。でも自分から食べようとしないのです。祖父母もはじめ父も母も時間が経てば、慣れるから…というけど私は多感な頃。なんとかしてあげたい、という気持ちが先にたち、ただそばに居ました。思えば、もう私はKちゃんに心を奪われてしまっていたのです。少し慣れたのか身体に触ろうとしても逃げなくなりました。そして、背中に触らせてくれたんです。次はあごの下へ手を。恐るおそるやってしまうと「怖がり」が伝わるかと思い、思い切ってあごの下を撫でてみました。Kちゃんはされるがまま。もう尻尾は内側に丸めていません。

「そうだ!」

私は台所に行き母に言って冷蔵庫にあった豚肉を焼いてKちゃんの処に持って行き、皿ごと置いて「食べる?」と。
でも食べません。手のひらに肉をのせて口の近くに持って行きました。すると、

食べた!!!
1枚、2枚、3枚、、、、

Kちゃんは、なんと焼いた肉を全部、食べたんです。あの時の感動、犬ってなんてかわいいんだろう…に変わった瞬間でした。
それからは水も自分で飲むようになったしごはんも自分で食べるようになりました。なによりKちゃんが私を認めてくれたことが嬉しく、その後は家族のなかでKちゃんと私はいちばんの仲良しになりました。

いつの間にか、朝の散歩は祖父の担当、夕方の散歩は母、私が早めに学校から帰ると私が、という風になっていました。もう、大切な家族です。ハウスは、玄関から居間がよく見える場所に移し、寒い時は家の中に入れてあげました。Kちゃんは居間におかれたソファに乗り気持ちよさげに寝転んでくつろぐ日々。最初、其れを見つけた祖父は怒ったけど、その内に何も言わなくなりました。(云ってもムダだと思ったようで...)
無駄吠えはしない、ひとのいうことは理解する、とても賢い犬でした。何より家族が外出から帰ってきたときのKちゃん、ふだん立ってる耳はぴたりん、目を細め足踏みしながら尻尾をぶんぶん振って身体中で嬉しさを表現するのです。お気に入りのモノは必ず穴を掘って埋めて、でもあちこちに埋めるので何をどこに埋めたかわからなくなる...という愛嬌も持ち合わせて。
そしてKちゃんとは私が結婚して家を出るまでいっしょに過ごしました。



そして、運命の出会い、Pちゃん。

時は流れて、
私に子どもが出来、二男くんが幼稚園に入園して間もない頃、ある日の夕飯時、突然、二男くんの担任の先生から電話がありました。

「このたびは、犬をもらっていただけることになりありがとうございます。」と。

二男に聞いてもごはんをもぐもぐしながら「えっ?なんだっけ?」の様子。

先生の話によると、幼稚園でこんな話があったそうです。


『先生の知り合いの家で仔犬が産まれてもらってくれるお家を探しています。誰か、お家で仔犬をもらっても良い人はいますか?』


我が家の二男くん、真っ先に手を挙げたそうです。



それで、先生からの電話でした。当時、ダンナさんも私も犬を飼うということはまるでアタマになく、それが突然、やってきた「犬を飼う」という話。「飼えない環境」では無かったので了承することにしました。担任の先生に連れられてやってきた仔犬はフワフワもこもこの、これまた柴系の雑種。しかも女の子。間近で見て、そして仔犬を抱き上げてしまうとダメですね。家族全員ワンちゃんの虜になりました。名前は二男くんに決めてもらいました。そのとき彼が食べていた「プッチン○○○」の○のほうが名前に。そうして我が家の家族になったPちゃん、18年間、家族として過ごしました。その2年位前から、「この夏は越せるだろうか」「この冬は越せるだろうか」と思い続けてきたんですけどね。

それが、私が病気になり会社を辞めて家に居るようになってからのことです。我が家の最高齢の家族は歩くのもやっと。横になって過ごす日が続きました。半日、同じ体勢で寝ていただけで床ずれが出来てしまうほど皮膚も弱ってきて、私はPちゃんの隣りに布団を持ってきて夜は並んで寝ました。不思議なことに夜中、目が覚めて横のPちゃんを見るといつも私を見てるんです。「どうしてここに寝てるの?」そう云いたそうな顔をして。うつ病を患いながらの介護は2ヶ月ほど続いたでしょうか。今、思うととてもつらい日々でした。でも、逆に考えると、愛犬の介護が出来る、最期を看取れた、ということ、それを思えば、その時間がもらえたということは運命のような気もするのです。
ある日、眠っているとばかり思っていたら、永眠していました。Pちゃんは静かに静かに逝ってしまったんです。すでに独り立ちした息子くんたちも家に呼びよせ家族でPちゃんをおくりました。
その後、ペットロス、これがそうなのか、、、と思うほど私は毎日泣いてました。

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ペットロスからの救い

ペットロスが続き私の病状も少し心配な状態になり、完全にひきこもりになった私を案じたダンナさんが『ねこを飼おう』と提案しました。私は同意し、その後、2年続けて我が家にねこがやって来て、ねこと過ごす日々は私に安らぎを与え、私の状態が以前より良くなって、怠けていた身体を動かすことを考え始めた3年目、我が家に突然、やってきたのが犬のテンちゃんでした。


新しい家族だワン。 - ぼんやりと灯りを心にともしていたい




犬が好き。ねこも好きな今。

犬との出会いはいつも突然。ねことの出会いも突然。そして、出会ってしまったら離れられなくなってしまう。
それが私の(我が家の)犬(ねこ)遍歴。


12-Bar”13”『ラブ・ストーリーは突然に』TRICERATOPS with 小田和正 - YouTube



長くなってしまったので見出しをつけました。
最後まで読んでくれてありがとうございます。

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