「ばかもの」絲山 秋子

冒頭のシーンが、ねちっこい描写で生々しさを感じてしまい、「本の選択を間違った?」と思ったけど、読み進め、次の章にうつったら、ガラッと場面が変わり、そして引き込まれて、それから一気に読み終えてしまいました。読み終えたあと思ったことは、冒頭の場面、やはり無くてはならない場面だったんだなーということ。過去があったからこそのラストなんだと納得出来ました。

ばかもの (新潮文庫)

ばかもの (新潮文庫)


ばかもの

ばかもの


人間が、自分の思いとは別にどんどん転落していく様子の描写がすごいです。痛々しくて、でも、悲しいけど、人間って、そんなところあるかもしれない・・って思うのは、私も年を重ねたせいでしょうか。誰でも、暗闇から光あるところに出たいのだと思う。そして、その痛みを共有出来る人がひとりでもいれば幸せなことなんだろーなーというお話。



「ばかもの」

相手に向かって言う場面が2度出てきます。2度目の「ばかもの」は、なんて愛にあふれた言葉なんだろうと、ホッとしてた自分がいました。



映画にもなりました。成宮寛貴内田有紀でしたね。映画は観ていませんが、このふたりのイメージが固定化されて読んでしまったところがあります。

映画の公式サイトをみたら、「10年愛」とか、「10年に渡る不器用な純愛」などという表現があったから、原作とは脚色が加えられるのかもしれませんね。どうなんでしょうか?

本を読んだ限り、「これも愛」なのかもしれないけどそこにあるのは、美しく描かれた「愛」とはいえないもののように思えました。もっとリアルで、苦々しくて、それでいて案外、淡々とすすむ日常のなかのひとコマの出来事かもしれないと、そう思いました。

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te_mi

Author:te_mi


子ども達は自活。ようやく仕事に邁進しようと思った矢先に、とある出来事がきっかけでうつ病発症。人生は思い通りにいかないものです。現在、ツレとワンコとねこさん2匹と同居。


時々、笑い、時々、落ち込む、

そんな50代主婦のブログです。




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