「告白」感想

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
(2010/04/08)
湊 かなえ

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湊 かなえ著「告白
1ヶ月ほど前、文庫を購入。でも、ずっとページは開かないまま、時が過ぎ、ようやく読了。
一気読みでした。
久々に凄いに出会いました。

たまたま、息子をある場所に迎えに行って「まだ、しばらくかかるから」という息子のメールで駐車場に車を停めて、息子が来るのを待っているとき、バッグに入れたままだったこのを読みはじめたのですが、読みやすい文章、なのに語られる内容は凄まじいもので、「こんなことありえない」と思いながら、でも淡々としている語り口が逆にリアルすぎて恐怖を感じたのが最初。
第一章、そこだけでひとつの短編小説として成り立つとも思えますが、その後、二章、三章と、あることの当事者である人物たちが次々と語る「告白」の、その内容を知りたくなって続きが気になって、途中でやめられなくなり、その日、家に帰ってから家事を済ませ、一晩で一気に読み終えた作品。

読後の今、こののことを思い出したとき、私の脳裏に浮かぶ情景は、暮れなずむ駐車場、区割りされた駐車場の角々に灯りが燈され、辺りが静まりかえった中で、クルマの中、ひとり運転席に座りフロントガラスから射し込む外灯の灯りでこのを読む自分の姿。世界から取り残されたんじゃないかと錯覚を覚えるような、ひとりポツンとこのの世界に入り込んだ自分の姿を思い浮かべてしまいます。
没頭しました。この本のなかにあるなんともいえない空気と、恐怖感なのか、虚しさなのか、悲しさなのか、よく分からないけど、惹き込まれました。

この作品で描かれるのは自己中心的でありながら多面な心をもつ人間の姿。ひとつの事柄について、感情的になったり、自己を肯定したり、自己陶酔に走ったりしながら当事者が「告白」するという形で語る人間の姿。人間の心の中に潜む闇の部分を、これでもかと見せ付けられます。作品全体、マイナスのオーラに満ち溢れているお話。登場人物たちを理解出来ません、感情移入も出来ません。背筋が凍りつくような話。救いも無い。だけど、心を揺さぶられた話でした。

まもなく映画になるそう。この作品がどのように映像で表現されるのか、とても気になるけど映像だとストレートに心のなかに入ってきそうで、直視出来るかどうか不安。映画を見るときは、心をしっかり持って臨まないといけない気がします。なので、映像で見たいような、見たくないような、、、、今、ちょっと決めかねています。ただ、映画の予告をみると、松たか子の他者を寄せ付けたりしない・・というような冷たい眼差しが気になり、木村佳乃の美しい姿にゾクッとし、彼女はどんな狂気の姿を見せるんだろうと思ったり、教師役の岡田将生の姿などはやはり見てみたい・・・と思うのです。

映画「告白」公式サイト



映画 「 告白 」 予告編



◇◇◇◇◇

2010年6月26日補足
映画「告白」鑑賞後の感想
http://fura55.blog38.fc2.com/blog-entry-571.html
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tag : 湊かなえ 告白

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