ありふれた奇跡

木曜にはじまったドラマありふれた奇跡

リアルでもみたけど、もういちど、観なおしたので思ったことについて書きます。

まず、タイトル。

「ありふれた」「奇跡」おかしいです。「奇跡」は、めったに起きないことをいうもの。それが「ありふれている」んですから。このへんのタイトルやドラマに寄せる思いは、山田氏自身がここに書いてくれるようです。

脚本家 山田太一の製作秘話


タイトルってことに関する部分を、抜粋すると、

今の日本に生まれているからこそ平和に生きているけれど戦場となっている国に生まれたら毎日を死の恐怖に怯えて暮らしていたかもしれない。そう考えると、こうして生きていることがもしかしたら奇跡かもしれないし、この世は"ありふれた奇跡"に満ちていると思える。同じようにドラマの登場人物たちもみなありふれた奇跡の中で生きてもいるんです。

ということのようです。今の時代、生きていることが奇跡。。。。。。意味が深いです。





そして、見た1話、、山田太一の脚本だな~としみじみ思いました。若い頃みていた数々のドラマを思い出しました。

「岸辺のアルバム」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」等々。。。。

この方の脚本に共通していえるのは、「生きることに不器用な人たち」を描いてるってことでしょうか。それから、セリフの言い回しと間合いの取り方が特徴があるということ。1話目を見て思ったのは、「うわ~、あのころと同じ~」と、とてもなつかしくなりました。セリフの言い回しでいうなら、戯曲っぽいというか劇みたいなところです。

例えば、中城加奈(仲間由紀恵)が父の朋也(岸部一徳)とのシーンでの父の言葉

加奈が、父に向かって「何か食べてきたの?」って聞く場面で、

「そうだな。今日はな。ちょっとな。」

「食った。食べた。勿論、済んだ。」

「外さ。駅ビル。天丼。」

面白いですよね。でも、こういう手法は観る側で好みが分かれるとこではないかと思ったりします。今のドラマには、こんな物言いは無いですよね。若い方が見てて、こういうのってどうなんでしょうか。演じてる役者さんは、相当、役に入れ込まないと自分の言葉として口に出せないんじゃないかと思うし、1話を見る限り、ちょっとちぐはぐなところもあった気もします。

役柄でいうなら、加奈が自分をネクラと言ってたけど、そうは見えませんでした。おしゃべりで、人の気持ちを先に言ってしまう性格と、家の中ではしゃいでる姿が、真の心を隠す姿であるならそうしなくちゃ自分を保てないって姿なのか・・先読みも出来ますが。少しだけ見えた家族のあり方も違和感だらけだし、、、このあたりが、今後ドラマが進む中で注目でしょうか?


良かったシーンもありましたね。会話の中で出てくるハッとさせられた言葉、

それと、ラストシーンです。

会話で出てきた言葉で印象に残ったのは、

「本当の不幸はね、心に届くまでに時間がかかるのよ」

と妻子を火事で失い、未来に希望が持てずに電車に飛び込み自殺しようとした藤本誠(陣内孝則)と、その藤本を助けた加奈と田崎翔太(加瀬亮)。その3人を会わせるためにお膳立てをしてくれた警官の権藤(塩見三省)のセリフ。この人、いい人だな~。あったか~い人柄がにじみ出ていて良かったです。

それから、

「全然関係ない二人が自分を助けてくれた。自分は一人じゃない。。。」

とふたりに深く頭を下げる藤本のセリフ。いいこといいますね。

そして、ラストシーン

「どうしておふたりは、私が死のうとしてると判りましたか?もしかして、おふたりとも、死のうとした経験があるんじゃないかと.....」

この藤本の言葉によってそれまで、ポンポン合いの手を打つように会話をしていた加奈、そして、田崎が無言に。

3人がそれぞれ抱えていた思いが繋がったこの場面、ハッとしました。

心に傷を負い、トラウマを抱えて生きてる者同志が偶然出会うって、引き合う何かがあるんでしょうかね。ドラマながら、ここの場面を見て出会いってやっぱり必然なのかなぁと思いました。ラストの電車のホームで時が止まったかのように幕切れとなったシーン、良かったです。次回への期待が高まります。


それから、自分のなかで笑ってしまったところ・・・

加奈と田崎の「ひと駅、歩きません?」「いいですよ」という会話は、「スゴイなぁ」と思いました。これって、都会ならでは・・ですよ。田舎じゃムリ。(笑)

加瀬亮さん扮する田崎が何気ない服装にリュックで、駅のホームや事務室で、駅員や警察官と同席・・・ってところは、まんま、「それでもボクはやってない」を思い出してしまいました。おじいちゃんにも、「警察から電話があった」「痴漢じゃないだろうな」とか言われてたし・・(^^;



ドラマと関係ないことでは、

田崎が、左官職人って設定がおもしろくて、しかも、セメントを壁に塗るとこなんかすごく丁寧で、まじまじ見てしまいました。私が、子供の頃、自宅を立替えたことがあって、すぐ隣にプレハブの小屋で仮住まいをしてたことがあって・・家が建つ過程とか、職人さんの左官仕事を眺めるのが好きな子供でした。そんなころのこと、思い出してました。


ところで、前回の木曜のこの時間は、「これで最後のテレビドラマ脚本」とドラマが始まる前に会見で述べた倉本聡・脚本「風のガーデン」でした。この「風のガーデン」演出をすべて手がけたのが、宮本理江子という方で、山田太一の長女なんだそうです。知りませんでした。今のテレビドラマのありかたが自分には「違う」という理由で連続ドラマから去るおふたり・・だけど、おふたりの意志は、次の世代に受け継がれているのでは?と下の記事を読んで感じましたよ。

11時間の映画撮ったよう : TV : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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