大河ドラマ龍馬伝、感想

終わってしまいましたね、龍馬伝。
始まった当初は「どんな物語になるのかなー」と思って手探りでしたが
それでも、一年間続けて見てきました。
まずは、お疲れさまでした、福山さん。と思います。
最終回は、いきなり登場のダークなオーラ出しまくりの
京都見廻組(市川亀治郎 中村達也、SION)の存在感がすごくって、
それに、午後8時からの地上波では、某選挙の当選速報テロップが
イッチバンの見せ場の時に、テレビ画面の上に現れ、
それにつけても、暗い画面のなか、何が起こってるのかわかりづらいのに、
真っ白の文字のテロップ。
ニュース速報も大事ですので仕方ないといえばそれまでですけど。


ということで、すべて終わりましたので
そのまとめの意味で、今年の大河ドラマ、
良かったところ、そうでなかったところなど、
あくまでも個人的見解ですが振りかえりながら感想です。





〈龍馬伝・メインキャスト〉
坂本龍馬……福山雅治
岩崎弥太郎…香川照之
坂本乙女……寺島しのぶ
千葉佐那……貫地谷しほり
楢崎龍………真木よう子
お元…………蒼井優

脚本…福田靖
音楽…佐藤直紀
演出…大友啓史、真鍋斎、渡辺一貴、梶原登城


良かったところ

○ オープニングテーマ曲
歴代大河ドラマの中でもずば抜けて良かったと思ってます。
毎回、この曲を聴くとワクワクしたし、オープニングの映像もカッコよかった。
日曜日だなーーって思えました。(笑)
それと、ドラマの中で要所・要所を彩ったBGMも、素晴らしかったと思います。
印象深い場面で流れるギターサウンドやオーケストラの演奏が
ドラマチックにストーリーに深みを増してくれました。
弥太郎の場面の曲はコミカルで耳に残りましたね。あのフレーズ覚えちゃったよ。


○ 主役を取り巻く数々の魅力的な脇役と、その人物
吉田東洋‥‥田中泯
武市半平太‥‥大森南朋
岡田以蔵‥‥佐藤健
岩崎家のひとたち、全員(この家族、好きだったなー)
大浦 慶 ‥‥余貴美子
小曽根英四郎‥‥本田博太郎
それから、新たな高杉晋作像を見せてくれた伊勢谷友介さん。彼は主役を食ってましたね。
着流し姿で三味線弾きながら殺陣をする、なんつーか、絵になる光景でしたね~。
彼を主役で別の物語を見てみたいと思いました。
そして、その存在感をどんどん大きくさせた後藤象二郎‥青木崇高。
終盤に向かうに連れ体重を15キロ増やしたそうです。(公式サイト、インタビューより)
そのせいか貫禄も十分。見事でした。いい味出してました。
象二郎さんのテレビ画面いっぱいにアップされた脂ぎった汗まみれの大きい顔がしばらく頭から離れない(笑)
龍馬を取り巻く仲間たちや象二郎さんもそうだけど、
今年の大河は、ちょっとクセのあるこってりキャラが多かったのもひとつの特徴かも。
(龍馬の取り巻きたちはただ騒ぐだけで、「五月蝿い」という印象も持ってしまいましたが (^^;)
超個人的なことを書くと、前半は、私は武市さんに心底魅了されました!
そんで、武市さんが亡くなったとき、もう今年の大河は終わった気になりました。
だけど、後半、高杉さんがあまりにもカッコよくて、自分のなかでまた盛り返して、
そんで、高杉さんが退場のときは、やはり今年の大河は終わった気になっちゃいました。
だけど、薩長がくっついたり・・と時代が動いてきたので、またまた自分のなかで盛り返して。。。。。


○ 小道具の使い方
なぜか上に立つ人たちがそれぞれのキャラにふさわしいペットを側にはべらせていました。
首すじにクワガタを這わせ、、、山内容堂‥‥近藤正臣
カメレオンを脇に、それをなでながら葉巻をくゆらせる、、、、朝比奈昌広‥石橋凌。
名場面でしたよね。(笑)
ということで、龍馬伝には小道具として、いろいろな動物や昆虫が登場しましたよね。
犬、猫、鶏にとどまらずオウム、馬、牛、亀、かたつむり、蝶・・・・もっといたかな?
物語の本筋でないところの描き方もなんだかこれまでの大河と違ってて
小道具の使いかたとしては、斬新で、おもしろかったと思います。



悪かったところ


○ 主役
福山雅治は好き。だけど、福山龍馬は、最後までなじめませんでした。
役者としてがんばっていたのはすごく分かる。けど・・・・・・・。
脇を固める方たちが芸達者な方が多かったので、どうしても主役が薄らいで見えてしまいました。


○ ヒロインの立ち位置が不明瞭
それぞれに個性的で演技の上では上手い女優さんたちが登場したのに
その個性を生かせずじまいだったと感じます。
これは、脚本・演出の力不足では無いのかなー。
でも女優さんに関しては良かったところもあって、
坂本家のいつも仲良しな女性たちや
岩崎家の強い母(倍賞美津子)と弥太郎のお嫁さん(マイコ)には、ほんわかしたし、
武市さんの奥様(奥貫薫)の凛とした姿には涙しました。彼女たちは良かった。



○ 一貫性が感じられないドラマの中身
ドラマとしては、ドラマチックに描かれていてすごくおもしろく見てこれました。
始まった頃は、人物描写も丁寧に描かれていたし、
龍馬と坂本家、弥太郎と岩崎家、それぞれの背景描写がわかりやすくて見ていて感情移入も出来ました。
土佐に昔から蔓延る上士と下士の関係とか、
いわゆる龍馬を構成してきた部分の描き方は、
私がこれまで分からなかったということもあるけど、すごく引きこまれました。
それが、いつしか、変わってしまった。
こっちが見たいものとのギャップが出始めた・・・。



ということで、先週の「大政奉還」は、
まさに今年の大河を象徴してるなーと思えたので
以下、この回を細かくみていきます。

例えば、この場面、、、
新選組に警護された永井玄蕃頭(石橋蓮司)を道ばたから突然出てきた龍馬が引き止め、
土下座しながら必死に大政奉還の必要性を説く場面。
いつ新選組に斬られてもおかしくない状況での必死の龍馬の直談判。
なんというか、ぶっとびの大フィクションでした!


それから、二条城での慶喜さん。
田中哲司さん演じる慶喜さんは、今までメディアなどで見てきた慶喜さんと全く違う、
剃った眉毛を持ち(というか眉毛が無い)、どこか人を寄せ付けない風貌でエキセントリックな役どころでした。
そんな慶喜さんには「大政奉還の必要性」を説く後藤象二郎の胸ぐらをつかむ姿では無く、
大政奉還決意するに至るまでの葛藤を描いてから、
自らが幕臣の前で大政奉還を宣言する見せ場が欲しかったと思いました。



ここだけ見てもわかるように、なんというか、、
その場だけで盛り上がる場面をつくる。しかもそれは続かない。
「ありえない」と思ってしまうフィクションをいれる。
オーバーすぎるアクション。
こういった場面が、後半多かったのが残念でした。
こういったことはドラマのなかで、とても印象的な場面にもなりうるし、
観る側の心にも残るので【盛り上がる】ということでいえば
無いよりはあったほうがいいとは思うんですが、
でも、龍馬伝のなかでは、。。。。。。。。。。
どうにも、突っ走り感が先になって、
なんだか観ているこちらが置いてきぼりにされてる感じがしてしまい
そうなると、ドラマに入り込めないんです。冷めてしまう。
これは、きっと私の好みの問題かも・・・・・です。(汗)


ただ、この回にはこんな場面もありました。

「ええじゃないか」を街なかで踊り狂う民衆たち。
(公式サイトをみたらスタッフたちも、この場面は、大勢参加したとか。
おそらく彼らは日ごろの憂さをここぞとばかりに・・・・(笑)
そこで勝海舟‥‥‥武田鉄矢と龍馬の掛け合いがあり。
大政奉還を成し遂げた男が「日本の夜明けぜよ~」と両手を天に挙げ叫んだあと、
勝先生が龍馬を大絶賛したあとでした。(ここもありえなかったですが)
「日本のこれから」について、二人が思いを馳せる会話の背景で
世の中に嫌気がさして「ええじゃないか」と、踊る民衆たちの声。
この対比が、その後も続く不安体さを象徴していたし、
龍馬の最期を知っているから、なおさら、やるせない思いでいっぱいになりました。
もし、このドラマの中の龍馬が暗殺されずに、もっと生きることが出来たなら
日本は、どうなっていたんだろう・・と、そんなことをこの場面を見て思いました。
そして、龍馬の願いなんて、簡単に消えてしまう「絵空事」では無いのかと思えるほど
脆いものだったのかもしれないと思えたりして、ここは、なかなかの名場面だったと感じます。
おまけに、そこに新選組も現われ、
「近藤さん、もう人斬りはやめにせんかえ。これからは日本は大きう変わるがじゃき。
わしらと一緒に新しい日本を作らんかえ」といつもの調子で軽く口にする龍馬、
近藤は「新しい日本だ!?」とそれだけ云い、その場を去っていく。それに土方や、沖田たち隊士が続くのです。
このときの龍馬をみる原田泰三の表情(眼差し)がすっごく良かった。
私、泣いてたよ、、、心の中で。(それはもちろん、その後の新選組を思って・・・ですけどね)
それにしても、全般に影の薄い「新選組」でしたね。


ドラマのほうは、終わりに近づくにつれ、
「龍馬を殺す手筈をした黒幕は?」とそこが強調されたのが、萎えました。
公式を見ると、4部は、ミステリーを描くとあり、
これが、そのミステリーなのか?と自分の「こうあってほしい」終わりの方向性が実際と違っているようで、
最終回、どうなるんだろうと期待を込めていただけに、
「皆が坂本龍馬を恨んでいる…」「さあ、誰が黒じゃ」
といわんばかりの流れに冷めていく自分がいました。
黒幕がどうのこうの・・・とか、そんなことはどうでもいいのに・・・・
と思っていたら、暗殺犯は京都見廻組。えっと・・・黒幕は?(まあ、いいですが)

それにしても、あまり感慨のないラストでした。
見たかったのは、自分のしでかしたことにより四面楚歌になってしまった龍馬の孤独な姿や
いっしょに終わりを迎えてしまう中岡(上川隆也)のそれまでの行動、
そして周囲との関わり方。
未来を夢見ながら、でも迎えてしまう最期・・・・・・・・
それでも、日本を変えたいと奔走する人々の姿・・・
だったのですが。

ついでに書くと、ラスト近づいていっつもドラマのおわりに
弥太郎が、「龍馬暗殺まで、あと○○じゃ」って
カウントダウンしてたけど、あれもいらんかったです。
だから、そこ(龍馬暗殺)に「すべてを持ってくのは、やめて~」って感じで。
いや、でも、香川照之 の演じる岩崎弥太郎は、すごく良かったと思ってます。
見応えがありました。汚かったけどね。


こんなふうに、すごく良いところとついていけないところと
両極端だったのが今年の大河の特徴でした。


ドラマなんだから、おもしろければ見ればいい。
そうじゃないなら見なければいい・・・・
そう思います、自分で。
だけど、大河ドラマは、やはり特別でして。


龍馬伝は、おもしろかったですよ。
何度も感動を味わえたし、ハラハラドキドキ、ワクワクしました。
だけど、おもしろさより、
こうあってほしい、こうあるべきという
欲求もたくさん持ってしまいました。

でも、ドラマはおもしろい。
だから、ドラマ大好きです。
そして、幕末、大好き。


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