「ありふれた奇跡」(5話)から

忙しい仕事も一時休止。久々に、のんびりした夜です。明日も仕事ではあるけれど。ということで、「ありふれた奇跡」5話を見ての感想書きます。



5話で分かった加奈の深い心の闇は「子供がうめない」ってことでした。

でも、そこに至った経緯はまだ語られていません。「そこが知りたいのに~」って思いました。

翔太は、、性格なんでしょうね、せっかちなところがあります。加奈からの告白には驚きを隠せない表情をしながら、でも、驚きを隠そうと雄弁になり必死に加奈を支えようとします。けれど、この翔太の姿が加奈にはつらいものとなってしまったようです。翔太と加奈の不協和音の出始めた場面のように感じました。

どちらが悪いということではないんですよね、こういうことって。翔太は翔太で、思いもよらなかったことを聞かされ、でも、精一杯、加奈を思って慰めようとする、加奈を支えたいと思う。でも、加奈は加奈で人を置き去りにしてどんどん先に進んでしまう翔太についていけないって思いを抱いてしまう。加奈は、過敏に反応してしまった翔太の態度に「それは違う」「そんなことを話したいのではない」という思いで『今日はもう精一杯』『今日は帰る』と翔太に言ったんでしょう。加奈の表情が切なかったです。自分を保つことで精一杯の加奈には、翔太の思いは届きません。そして、翔太は置き去りに・・・・。

加奈が翔太に感じている距離と、翔太が加奈に対して感じている距離、かなり違うように思えました。でも、これって男女の考え方の違いという点でよくあることではないかと思ったりして。なかなかわかりあうなんてこと出来ませんよね。


やっとのこと自分のことを聞いて欲しいという思いを持つことが出来た加奈は藤本と待ち合わせをしました。「失うものはもう何も無い」藤本なら自分の痛みをわかってくれるんではないかという思い、藤本と待ち合わせをするまでに到る加奈の心情は5話の中では描かれなかったけど、翔太の前から立ち去る時の加奈の姿から理解できる流れだったと思います。

しかし、事態は急展開。

加奈と待ち合わせをしたスナックのママの息子が交通事故に遭い還らぬ人となってしまう・・・連絡を受けたふたりには、特に自分の家族を一瞬に失ってしまった経験を持つ藤本にとっては、この出来事はショックに違いありません。大きく心が揺さぶられてしまいます。

そして・・・

「おれは一人だ。抱きしめる相手もいない。おれはどうしたらいい。」

急にむなしさと人恋しさでいっぱいになってしまった藤本。

加奈に襲い掛かろうとする藤本の悲痛な叫びに、加奈はモップで反撃しながら言います。

「それでも生きていくしかない」と。

重い言葉ですね。「生きていくしかない」って。

でも、加奈が藤本に放った言葉だけど、この言葉は加奈が自分自身にも言い聞かせていたようにもとれました。




さて、予告をみると、加奈の心の痛みと分かり合いたい思いで必死の翔太が危うくなりそうな雰囲気をかもし出していました。加瀬亮さんの見せ場ではないかな~なんて思います。どうなるんでしょうね。



お父さんふたりの趣味には、笑ってしまいました。確かに犯罪ではないし、誰にも迷惑をかけないことだし・・人には多面性があるってことなんでしょうかね。普通に暮らしているように見えたって人には人に言えない秘密があり、「普通」って何?ということ、言いたいのかなぁ。普段の自分と違う別人になりたい、キレイに見せたいって願望は、自分を誇示する自己顕示欲のあらわれですよね。でも、女装趣味は個人だけで楽しむものだと思うし、周囲にばれたら大変。ばれませんように・・と祈ってます。(笑)

それと対で描かれた、加奈の母の不倫の果ての失意の姿・・・・・・

家族がいたってそれぞれ個々に自分ひとりだけの世界があって、言葉に出さなければわからない。結局は、人間はひとりってことをあらわしているようで、なんだかやりきれない思いがした5話でした。


翔太、藤本、加奈、ふたりの父、加奈の母・・・・・それぞれの今後の行き先が救いであってほしいです。そんななか、八千草薫さんの演じる加奈の祖母、井川比佐志さん演じる将太の祖父、何度も書くけど、このふたりがいいなぁ。おばあちゃんは、お酒を持参して嫁を見舞う・・(嫁の失意の原因はすべてわかったようなそぶりをして)、おじいちゃんは、早朝、門の左官仕事をする翔太を手伝い、手際よく修繕をしてくれる・・・(それぞれに小道具の使い方が上手いですね。)

祖父母の世代のこのお二人くらいの年齢にならないと、人の道なんてわかるものではないということ、そんなことまでこのドラマは言いたいのだろうか・・と思ったりして。それをふまえて家庭のあり方、家族の心模様を、描いている山田太一作品、深いです。



ところで、だいぶ慣れてきた登場人物のセリフ回しと会話、会話の「間」

ストーリーにひきこまれてはいるものの、どこかしっくりこないところを感じてはいます。加奈の母役の戸田恵子さんのセリフは芝居をみているようで少し不自然な気がしたり、ソファに横になってるだけで「力が出ないの」というつぶやく戸田さんの言葉にアンパンマンを思い出したのは私だけ?(苦笑)


◇キャスト

* 中城加奈…仲間由紀恵

* 田崎翔太…加瀬亮

* 田崎重夫…風間杜夫

* 中城桂……戸田恵子

* 神戸幸作…松重豊

* 藤本誠……陣内孝則

* 田崎四郎…井川比佐志

* 中城朋也…岸部一徳

* 中城静江…八千草薫

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tag : ドラマ ありふれた奇跡

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