お蚕様

今朝、BSプレミアムで「美の壺」がはじまったので観ました。「東北の古民家」ということで、昔、あちらこちらに点在したであろう茅葺き屋根の家の農村の姿や、長くて太くて大きい木材で天井が張り巡らされた広い土間のある日本の民家の姿などが紹介されました。その中で「蚕」を飼っていたという古民家が紹介されて、幼い頃の記憶が思い出されました。私の祖父の実家でも、蚕を飼っていました。たぶん、当時は「養蚕」はきちんと成り立っていた産業のひとつだったんだと思います。本当に本当に幼い頃なんですが、祖父の実家に遊びに行ったときのことは、忘れません。バスに乗って、最寄りのバス停で下りてからが大変で、そりゃあもう、ものすごく歩くんです。くねくねした、でも一面、田畑が広がるなかの細い砂利道をどんどん登って行くんです。途中に点々と民家はあるものの、祖父の実家はそのへんではいちばん上にあって、休み休み、祖母と祖父と歩いた記憶が残ってます。へとへとになりながらようやく着くと、家の前に大きい犬が縄で繋がれていて、幼かった私は、こっちに向かってワンワン吠えるその犬が怖くて怖くて、だけど、その犬の前を通らないと家の中に入れない。「紐つかんでて、絶対、離さないで!」と祖母に懇願したものでした。祖母は笑いながら犬をつかんでてくれて、そうして、家の中に入ると広い土間があって、囲炉裏は無かったけど、和室がたくさんあって、大きい家でした。祖父の兄夫婦と、確か、当時、小学生の子どももいたような・・・。そして、その家で初めて蚕部屋に入ったときの感覚、というか匂い、今朝の「美の壺」を見ていてふいに甦って来ました。そうそう、「蚕はシルクを作る大切な原料」だから「お蚕様」と言われていたんです。私には、当時全然分からなかった「蚕」でした。なんで、こんな虫が・・・くらいにしか思わなかったっけ。当時の生活には欠かせない大切なお蚕様だったんだなー。祖父の実家から家に帰るときはいつも祖父母二人が戴いた野菜を背中いっぱいに背負って、来た道を戻るんです。幼い私にとって下りは楽ちんなバス停までの道でした。祖父母はさぞや疲れたことだろうに。幼いときの話です。



NHK「美の壺 東北の古民家」
http://www.nhk.or.jp/tsubo/program/newprogram.html

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